【イベントレポート】起業家必修セミナー ブランディング編
長岡市で起業を志す方や、起業間もない方を対象にした「起業家必修セミナー ブランディング編」を9月5日に開催しました。本記事では、イベントの様子をお伝えします!
テーマは「ブランディングデザイン」
「ブランド」と聞くと、多くの方は「有名企業のロゴ」や「おしゃれなデザイン」を思い浮かべるかもしれません。ですが本来のブランドとは、企業やお店に対してお客さまが抱く“印象”や“イメージ”そのものです。言い換えれば、「お客さまの頭の中に描かれる会社の姿」がブランドだと言えるでしょう。これは大企業に限らず、個人事業や小さなお店にも存在し、経営者自身が意識して形づくる必要があります。
今回のイベントでは、この「ブランディングデザイン」をテーマに掲げ、新潟を拠点に活動するデザイナーを講師に迎え、ブランド構築の基本について学びました。
プログラム内容
- 18:30〜18:40|第1部:オープニング「起業のススメ」
長岡市における起業支援の仕組みや実績を紹介しました。 - 18:40〜20:10|第2部:ブランディングデザインセミナー
講師:株式会社Roop 代表取締役 Designer 金子 一仁 氏
「意味ある差」を言語化し、ブランド力によって価格競争を超える考え方を、具体的な事例を交えて解説しました。 - 20:10〜20:25|第3部:知的財産に関わる特別講義
講師:INPIT新潟県知財総合支援窓口(長岡窓口)相談対応者 佐藤 春夫 氏
ロゴや商品名などを含む著作物・意匠の権利を守り、侵害を防ぐための基礎知識を紹介しました。
当日は、現地とオンラインを合わせて35名の方にご参加いただきました。普段はあまり意識することのない「ブランド」の本質やその重要性、さらにデザイナー視点から語られるデザインの価値について、多くの参加者が会社や事業のあり方を考えるきっかけとなりました。
また、第3部では佐藤氏より、ブランディングに関わる知的財産の取り扱いや注意点について分かりやすい解説をいただきました。起業家や事業者が自ら適切に対応すべき重要なテーマであることを実感できる内容でした。


参加者の声
- 「わかりやすい説明と見やすい資料で、最後まで飽きずに受けられました。」
- 「金子さんのお話は、デザイナーでない参加者にも理解しやすい構成でとても参考になりました。」
- 「現役デザイナーとINPITにお勤めの方から直接お話を聞けたことが嬉しかったです。」
- 「ロゴの重要性や一貫したブランディングが事業発展に不可欠だと分かり、今後の事業に活かしていきたいと思いました。」
- 「ワークショップを通じて、自身の事業について具体的に考える貴重な時間になりました。」
参加者からは「分かりやすく参考になった」「実務に役立つ学びが得られた」といった声を多くお寄せいただきました。実際の事例を交えた講義や講師との直接交流を通じて、ブランディングの重要性を再認識し、今後の事業に活かすきっかけとなると嬉しいです!
長岡市では、今後も起業家やこれから挑戦する方々の役に立つ、各種イベントを開催してまいります。将来的な起業や独立をお考えの方は、ぜひご参加ください!
講師紹介

株式会社Roop 代表取締役|Designer
金子 一仁 氏
東京の出版社で編集者としてキャリアをスタートし、広告代理店で18年間にわたり数々のクライアントワークを手がけた後、フォトスタジオを経て2023年に株式会社Roopを設立。市役所など公共機関のグラフィックから、雑誌・パンフレット、店舗立ち上げのブランディングデザインに至るまで、幅広く広告全般のデザインに携わる。特に、起業やお店のベースに関わるロゴデザインを数多く手掛け、シンプルで強く伝わりやすいデザインクリエイティブを得意とする。
SNS運用やブランディングデザインも得意とし、個人プロジェクトとして新潟エリアのラーメンインスタマガジン「ラーメン団®︎」や長岡花火のアンダーグラウンドブランド「UKG CLUB」を展開する。

INPIT新潟県知財総合支援窓口 相談対応者
佐藤 春夫 氏
長岡高専機械科、および長岡技術科学大学創造設計工学専攻を卒業後、半導体技術に長年携わり、2016年より富山県立大学の産学官連携コーディネーターとなる。その後新潟へUターンし、現在は知財総合支援窓口の支援担当者として、企業や団体の知財戦略にまつわる相談と解決を担当する。
独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)は、特許庁所管のもと、知的財産(IP)に関する情報提供や人材育成を行う国の専門機関です。その中核サービスである「知財総合相談窓口」は、企業のアイデア・技術・ブランド・デザインなど知財の観点から経営課題を解決へ導く“ワンストップ”相談窓口として全国に展開しています。