「LEAN LAUNCHPAD PROGRAM 2025」開催レポート

2025年7月19日に「リーンローンチパッドプログラム2025 DEMODAY」が開催されました!
本特集記事では、リーンローンチパッドプログラム2025様子をお伝えいたします。
もくじ
リーンローンチパッドプログラム(LLP)とは?
長岡市では、長岡市起業支援プログラム「ファーストペンギンプログラム」に基づき起業・創業支援を行っています。
「ファーストペンギンプログラム」は、長岡市内の大学・高専、長岡商工会議所、長岡市が「NaDeC構想」に基づいて行う段階的な起業支援事業です。事業の構想につながる社会・企業の課題解決に取り組む機会の提供から、企業としての成長フェーズまで一貫した支援を行なっています。(ファーストペンギンプログラムの詳細はこちら)
リーンローンチパッドプログラムは、ファーストペンギンプログラムの一貫として、令和元年度から実施している起業家育成プログラムです。「デザイン思考」や「リーンスタートアップ」など、事業をゼロから実現するための手法を学び、全6回、約2ヶ月半のプログラムを通して、アイディアの創出、ビジネスプランの作成、プランの発表、そしてアイディアの事業化を目指します。
今年度で7回目の開催となる本プログラムからは、これまで多数の起業が実現してきました。今年度は過去最高の29名が参加し、最終発表となるDEMODAYには、3社の企業様からご協賛を賜りました。最優秀賞のほか、3つの特別賞が設けられ、賞金総額は過去最高額となる30万円と、例年以上の盛り上がりとなりました。

協賛企業のご紹介



DAY1~DAY5の様子(実施期間:5/10~7/18)
本プログラムでは、約2週間ごとに集中講義を行いつつ、チームごとに2ヶ月半でビジネスモデルを構築しました。DAY1~DAY5では、アイディア発想から始まり、商品価値の検証、ビジネスモデルの設計、収益モデルの計算、ビジネスプラン化まで、事業構築における主要ステップを学習・実践しました。アイスブレイクなども挟みつつ、グループワークと発表を中心とした内容で、実践しながら学びました。
講座途中には、学生起業家である芝田 龍正 氏(株式会社スタイルアーツ 代表取締役CEO)や、本プログラム修了生であり学生起業家の金澤 智 氏(株式会社カナタ 代表取締役社長)と、山口 友也 氏(株式会社nexfare 代表取締役)にゲスト講師としてご登壇いただき、これまでの経験や起業に至った経緯、AIの活用方法などを特別講義いただきました。











DEMODAYの様子(7/19実施)
DEMODAY(最終発表会)では、11のチームが発表7分間、質疑応答5分間の最終発表を行いました。どのチームも直前まで準備、修正を重ね、2ヶ月半の成果を精一杯発表しました。オープニングでは、2ヶ月半のプログラムの様子を記録したオープニング映像を放映しました。








審査時間には、過去のLLP修了生であり、学生起業家の山口友也 氏(株式会社nexfare 代表取締役)に登壇いただき、これまでの経験やLLPから起業に至った経緯などを講演していただきました。質問も数多く飛び交い、参加者の学びとなる素晴らしい講演でした。

DEMODAY 表彰式・審査結果
今年度は3社の協賛企業の皆様にご支援いただき、最優秀賞に加え、オイシックス賞、NINNO賞、NTT賞東日本賞の、4つの賞が表彰されました。
NINNO賞は、友達と一緒に応募する新しい短期バイト応募プラットフォーム「jobsta」を提案した、チーム「jobsta」が受賞しました。プレゼンターは、審査員の石川 翔太 様(木山産業株式会社 執行役員CINO / 株式会社イードア 地域戦略化事業部長)より行ったいただきました。
学生らしい「友達と一緒に応募する」という発想が既存にはない着眼点であり、新たなバイトプラットフォームになりうる可能性を高く評価され、NINNO賞を受賞しました。



続いて、NTT東日本賞は、位置情報と音声データを用いた記憶形成補助プロダクトを提案した、チーム「ここ声」が受賞しました。プレゼンターは審査員の楢村 幸寛 様(NTT東日本株式会社 ビジネス開発本部営業戦略推進部 担当部長)より行っていただきました。
感情を揺さぶる「声」に着目した点は高く評価され、多くの方に愛されるプロダクトとなる可能性を高く評価され、NTT東日本賞を受賞しました。



そして厳正の審査の結果、オイシックス賞と最優秀賞は、新規農家を支える生成AIアプリを提案した、チーム「R.O.U.V.I.S.」がダブル受賞しました。
オイシックス賞のプレゼンターは、オイシックス・ラ・大地株式会社様に代わり、西山 裕介(長岡市 商工部 部長)が行いました。最優秀賞のプレゼンターは、本プログラムの講師である堤 孝志 様(スタートアップ・ブレイン株式会社 代表)より行っていただきました。
新たな着眼点からのAIサービスは今後高い成長性が見込まれることに加え、細部まで考え込まれたビジネスモデルからは強い努力と情熱が感じられる内容でした。特にプログラムを通してファーストカスタマーを獲得したことが非常に高く評価され、見事ダブル受賞を果たしました。当日はチームメンバーが体調不良で不在の中、毅然とした素晴らしい発表でした。
なお、最優秀賞を受賞した「R.O.U.V.I.S.」には、リーンローンチパッド全国大会への挑戦権が贈られました。





受講生の声
終了後のアンケートで回答いただいた受講生の皆さんの感想をお伝えいたします。
多くの参加者が、本プログラムを通じて多くのことを学び、成長いただけました。
- 起業の仕方について具体的な知識を得ることが出来ました。本気で意見をぶつけ合うチームワークと、締切に対して全力の成果を出す経験ができました。
- アイデアを形にする方法を学べました。起業するかはわかりませんが、デザイン思考をより本格的に実践できたのは良かったです。起業家や同じ志の人との交流できて良かったです!
- 信頼できる仲間を見つけられたことが大きいです。アイデアに対する客観的なフィードバックを頂くことができ、生成AIの活用方法も学ぶことができました。
- 情熱のある参加者と交流し刺激を得ることができました。堤先生の参加者の疑問に対するマインドが優しくて、初心者でも安心して質問することができました。また、起業後の経営者の実体験を聞いた上で、自分の活動について改めて考えるきっかけを得られました。
- 長岡で起業をした先人の存在を感じて刺激を受けたました。また、同じ長岡に住む、同年代の起業を志す人々に出会えました!
- 大学を卒業したら地元へ帰ろうと思ってたけど、LLPの影響で長岡に永住したくなりました。 2拠点生活できるように頑張ります。
- こちらに引っ越してきてから、長岡愛が毎日大きくなってます〜。自分も長岡を盛り上げられるメンバーの一員を目指します!
おわりに
2ヶ月半の挑戦を駆け抜けた受講生の熱量が、今年のリーンローンチパッドプログラムを非常に盛り上げてくれました。講義のたびに磨かれるアイデア、夜遅くまで続いた議論、そして DEMODAY のステージで放たれた眩しいプレゼン──そのすべてが長岡の未来を照らす“スタートアップの火種”になったと確信しています。
受講生の皆さん、本当にお疲れさまでした。
修了おめでとうございます。
本プログラムの実施にあたり、協賛企業・メンター・審査員・コメンテーターの皆さまには、多大なるご支援を賜りました。ここに熱く御礼申し上げます。また、本プログラムを支えてくださったすべての皆さまに心より感謝申し上げます。
未来に願いを込めて──長岡発・次世代アントレプレナーの挑戦はまだまだ続きます。
次なる一歩に、ぜひご期待ください。
運営体制
主催:長岡市
共催:NaDeC構想推進コンソーシアム
協賛:NTT東日本株式会社、オイシックス・ラ・大地株式会社、木山産業株式会社
運営:(一社)新潟県企業支援センター CLIP長岡
お問い合わせ
長岡市商工部産業イノベーション課 Tel:0258-39-2402