「長岡未来デザインコンテスト」とは、長岡市と楽天グループ株式会社が2022年1月に締結した包括連携協定に基づく取り組みで、長岡市内の大学・高等専門学校に通う学生や長岡市出身者など、長岡にゆかりのある学生を参加対象とし、その自由な発想で長岡市の課題解決を目指すアイデア実践型のプログラムです。このプログラムを通じて、答えのない課題にチャレンジし、リスクを恐れず果敢に挑戦する若者をまち全体で育てていきたいという思いで開催しています。

今年のテーマは『長岡の鳥獣被害を“ゼロ”にするアイデアを創造せよ！』

3度目の開催となる2024年のテーマは「長岡の鳥獣被害をゼロにするアイデアを創造せよ！」。近年、鳥獣による人や農作物の被害を耳にする機会が増え、長岡市でもイノシシやクマ、サルの目撃情報が相次いでいます。土地の約50％が山である長岡市が抱える鳥獣被害の問題。この地域課題の背景や現状を学生に知ってもらい、「デザイン」「テクノロジー」「学生ならではの視点」で、課題解決のアイデアを考え、持続可能な長岡の未来の街づくりの実現に向けて取り組んでほしいという想いで、8月∼11月の約3カ月間にわたり開催いたします。

基調講演を通じて気づく新しい視点

アイデアを考えるにあたっての準備プログラムとして8月26日∼30日には長岡アントレプレナーシップサマープログラムを実施しました。2日目は株式会社エーゼログループ 代表取締役CEO 牧大介さん、長岡技術科学大学 野生動物管理工学研究室准教授 山本麻希先生のお二方に、自然と共生する地域事業の発足や、鳥獣被害の現状についてご講演いただきました。
講演終了後、参加学生に感想を尋ねると、「自分で何か行動を起こすことの大切さや自分が何か立ち上げて地域の役に立つことをするんだという意思が強くなりました。」「新しいことに挑戦しようとすると、時には人に怒られることもあるかもしれない。それでも、人が賛同しないことをすることで新しい価値を生み出していくんだ、というお話でハッとさせられました。」「より獣害対策における当事者意識を持って聞くことができました。」と答えており、参加学生にとって鳥獣被害のみならず、物事の捉え方やアイデア発想の面で新たな気付きを得られた1日となりました。

実際に現場を見ることで気づいた鳥獣被害の現状

サマープログラム3日目は、フィールドワークを行いました。鳥獣被害対策に取り組まれている栃尾地域に出向き、地元住民の方々から現在行われている対策やご苦労されている点等を教えていただきました。フィールドワーク終了後、参加学生は、「実際に見てみることで現場をより想像しやすくなりました。」「電気柵の設置、木の伐採や草刈りに大きな労力がかかっていると実感しました。」「動物の視点からも鳥獣被害を考えることが大事だと感じました。」等の感想を聞かせてくれました。

5日間の集大成、最終日のアイデアプレゼンテーション

プログラム最終日はこれまでご協力いただいた方々が見守る中、プレゼンテーションを行いました。プレゼンテーションを聞いた講師の方々からは、「参加者の皆さんが短い期間でここまで鳥獣被害について理解されていることに感心しました。」との声をいただき、5日間の成果が見られる素晴らしい発表でした。

プレゼン審査会、そしてサステナブルWEEKに向けて

プレゼン発表後、講師の方々のアドバイスを受けた参加学生は、「様々な改善点が見えてきて、今すぐにでもアイデアの改善に取り掛かりたいです！」とやる気にあふれたコメントをしてくれました。
次回は、アイデア実装に進むチームを決定するプレゼン審査会を9月28日 ミライエ長岡5階のミライエステップで行います。審査を通過したチームが11月1日∼3日に行われるサステナブルWEEKにてアイデアの企画展示を行います。
各チームのアイデアがどんな進化・発展をしていくのか期待が高まります。

【今後の予定】
●プレゼン審査会：9/28(土)13:00-16:00 ミライエステップ
全チームのアイデアをプレゼンし、次のステージに進むチームを決定します
次のステージに進むことが決まったチームは、楽天本社のオフィスツアーとランチをGETできる権利を得ることができます。

●楽天本社ツアー（東京 二子玉川）：10/4(金)
100以上の国から集まる楽天社員にアイデアをぶつけて企画を徹底的にブラッシュアップ！

●長岡サステナブルWEEK：11/1(金)～11/3(日)
ミライエをサステナブルでジャックする3日間。チームの提案をミライエで展示します