最先端の発酵研究の発信地に
長岡技術科学大学 生物機能工学専攻 技術科学イノベーション専攻 教授
小笠原 渉 さん
技大大学院工学研究科博士後期課程情報・制御工学専攻修了。工学博士。岩手県の実家が農家で、みそや甘酒などから微生物に興味を持つ。長岡発酵イノベーション・ハブ代表。
2021年1月当時
長岡は、米や野菜を作り、酒などに加工、消費するという食の循環ができていて、産業としても成り立っています。
全国的に発酵が注目される中、長岡を発酵を科学する総本山にしたいと考えています。摂田屋地区に発酵に関する企業や研究機関を誘致し、4大学1高専で学術的な研究を行って連携すれば、他のまちにはない強みになります。
まちなかの米百俵プレイスでは、私たちの最先端の研究を市民や日本のバイオ産業に興味のある企業に見てもらいたい。特に子どもたちには、ガラス越しにその雰囲気を感じて「勉強する理由」を見つけてもらえたらうれしいです。
また、発酵・醸造のまちの入り口として、まだ解明されていない「発酵」や「科学」を通じ、未知なる世界を見てほしいです。そのために、天然酵母のパン生地やぬか床などを並べて、発酵の様子をリアルタイムで見ながらおいしく楽しく学べる、日本で唯一の場所にしたいですね。